熱中症とは?
近頃の気温は30度を上回る事が多く、特に今年は35度を超える猛暑日が連日続くなど、年々暑さが増しているように感じます。
そんな中で気を付けたいのが熱中症です。熱中症とは高温多湿な環境にいる事で、体温を調節する機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。外出時(屋外)だけでなく自宅(屋内)でも発症するケースが多いことを知っていましたか?
今年7月のデータによると救急搬送された方のうち、約4割が住居で発症、救急搬送されています。
外出時だけではなく、自宅にいる時も注意しましょう。今回のコラムは熱中症の基本的な知識と対策・予防策についてです。
熱中症の重症度分類
熱中症の重症度は具体的な治療の必要性の観点からⅠ度〜Ⅲ度に分類されます。
重症度 | 症状 | 対応 |
Ⅰ度 | ・めまい ・失神 ・立ちくらみ ・こむら返り ・あくび ・大量の汗 ・手足の痺れ ・気分の不快 | 通常は現場で対応 |
Ⅱ度 | ・頭痛 ・吐き気、嘔吐 ・倦怠感 ・虚脱感 | 医療機関へ受診 |
Ⅲ度 | Ⅱ度の症状に加えて ・意識障害 ・痙攣 ・手足の運動障害 ・高体温 | 入院加療 |
対 応
①涼しい場所へ移動する。
②服、靴をゆるめて身体を冷やす。氷で冷やす際は、太い血管のある首、脇(わき)の下、脚の付け根(鼠径部)に当てる。
③水分補給をする。スポーツドリンクや経口補水液は体内に吸収されやすい。
予防策
症状が出る前にこまめな水分補給を意識しましょう。日常で水分補給をする時は、水やお茶(カフェインレス)を選ぶようにしましょう。様々な飲み物がありますが、コーヒーや緑茶などのカフェインが多く含まれている飲み物、アルコール類は利尿作用があるので水分補給としてはオススメできません。
また、汗をかく事によって体内からは水分と共にビタミンやミネラルも失われます。麦茶はカフェインレスで、ミネラルも含まれているのでオススメです。スポーツドリンクはこれらを体内に効率よく吸収できますが、糖分が多いので飲み過ぎに注意しましょう。