7月28日より、ハンガリー・ブダペストにて行われています世界柔道選手権大会2日目の52?級に角田夏美、志々目愛の両名が出場しました。
1回戦
角田 ○一本勝ち(崩袈裟固) BALASANYAN(ARM)
序盤、しっかり組合い得意の巴投で技ありを奪う。その後寝技に移行して崩袈裟固で決め一本勝ち。落ち着いた試合運びで1回戦突破。
2回戦
角田 ○一本勝ち(腕挫十字固) FREITAS(POR)
序盤、相手に片襟指導が与えられる。中盤、相手が不十分な組手のまま技をかけ、かけ逃げの指導が与えられ2回目の指導となる。その後相手がつぶれたところに寝技を展開し、腕挫十字固で一本勝ち。
志々目 ○一本勝ち(内股) MENEZES(BRA)
初戦は48kg級のロンドンオリンピックチャンピオン・メネゼスとの対戦。序盤から積極的に足をとばして攻める。相手がつぶれそうになり、足を持ったことによる足取りの指導が与えられる。その後も攻め続け、相手に場外による2度目の指導が与えられる。その後中盤に豪快な内股で一本勝ち。
3回戦
角田 ○ 一本勝ち(腕挫十字固) DELGADO(USA)
序盤巴投で技ありを奪い、そのまま腕挫十字固で一本勝ち。
志々目 ○一本勝ち(崩袈裟固) SZABO(HUN)
序盤、志々目は前に出て積極的に組んでいき、相手が下がったところ場外指導が与えらる。中盤、積極的に攻めるがポイントならず。終盤、小外刈で技ありを奪う。その後、相手がつぶれたところを寝技へ移行し、そのまま崩袈裟固に極めて一本勝ち。
準々決勝
角田 ○GS一本勝ち(巴投) MIRANDA(BRA)
世界選手権で何度もメダルを獲得しているベテラン・ミランダとの対戦。序盤、巴投で攻め込むものの相手も対応し、決めきれない。相手も背負投を中心に攻め返す。この展開が続き、お互い決め手がないままGSへ突入。延長戦に入って角田がリズムを掴み、巴投や十字固を中心に攻勢を取る。2分過ぎたところで巴投を掛け切って一本勝ち。
志々目 ○優勢勝ち(内股) KUZIUTINA(RUS)
リオデジャネイロ五輪銅メダリストのクズティナとの対戦。序盤、相手が組み手を徹底し、中々組ませてもらない状態が続く。中盤に相手に技をつながれ、志々目に指導が与えられる。更に志々目へ首抜きの指導が与えられ、2度目の指導を受ける。終盤後がない志々目は攻め込み、試合終了と同時に内股で技ありを奪い、接戦を制する。
準決勝
角田 ○ 優勢勝ち(巴投) COHEN(ISR)
序盤、巴投で攻め込むが相手に徹底的に防御され決めるまでに至らない。中盤、相手のペースになり中々組ませてもらえず角田に指導が与えられる。終盤になると角田がペースをつかみ、残り30秒で巴投を奪う。終盤間際にも大外刈で技ありを追加し、決勝進出を決める。
志々目 ○ GS優勢勝ち(内股透) KELMENDI(KOS)
昨年のリオ五輪、そして出場した2013,2014年の世界選手権を連破している絶対女王、ケルメンディとの大一番。序盤、相手の組み手になられ、志々目に指導が与えられる。中盤に両者指導となり志々目に指導2、相手に指導1となる。終盤大きな動きはなくそのままGSへ。GSに突入後、お互い積極的に攻め合う展開になる。その後、志々目が技をつなぎ、相手に指導が与えられ、指導2ずつで並ぶ。GSに突入し5分ほどたったところで相手が内股に来たところを透かしながら押し込み、技ありを奪って、執念の勝利。決勝進出を決める。
決勝
志々目 ○一本勝ち(内股) 角田
序盤、お互い組み手にこだわり、両者に指導が与えられる。中盤、角田が巴投で攻め、志々目に指導が与えられる。その後、志々目が一瞬自分の組み手になったところに内股を掛け、一本勝ちにて初優勝を遂げる。
志々目が初戦から素晴らしい柔道を展開し、準々決勝、準決勝と強豪との試合を執念で勝利し、見事初出場初優勝の栄冠に輝きました。了徳寺学園の選手として、福見友子、秋本啓之、西田優香、佐藤愛子に続く、5人目の世界チャンピオンが誕生しました。
敗れた角田も度重なる怪我や病気などに見舞われ、出場も危ぶまれた不運の中での銀メダル獲得は、素晴らしい結果であったと思います。
今後も切磋琢磨しながら更なる高みに向けて、選手、スタッフ共々精進していく所存です。
今後とも、応援の程、宜しくお願い致します。
監督